新型コロナウイルスの感染が継続する中、豪雨などの発生時には、感染リスクを避けた避難が求められます。
災害時の避難のポイントを紹介します。(イラスト・かわあい くにお)
災害発生が見込まれる際、従来のように避難所に人が集まると「3密」状態となり、かえって新型コロナを拡大させてしまう可能性があります。コロナ禍の今は、いざという時に一人一人が、どう行動すべきかを考えておくことが重要です。
危険な場所にいる場合は命を守るため、ためらわずに避難しましょう。あらかじめ自治体のハザードマップ(災害予測地図)などを利用し、自宅や避難場所の安全性を確認しておきます。避難所の過密状態を防ぐため、「在宅避難」「親戚・知人宅や宿泊施設への避難」、やむを得ない場合には「車中泊」など、避難所以外の避難場所を検討する「分散避難」も選択肢です。
避難所に避難する場合は、マスク、消毒液、体温計の不足が想定されるため、持参が推奨されています。感染症を予防するため、マスク着用や手指の消毒はもちろん、家族間、個人間の距離をできるだけ2メートル、最低でも1メートル空けるよう意識して過ごしましょう。
公明党はこれまで、政府に対し避難所の感染拡大防止対策の強化を訴えてきました。5月の全国県代表懇談会では、山口那津男代表、斉藤鉄夫幹事長が、災害に備え、各地の避難体制や避難所の点検・確認、分散避難の態勢や備品の拡充などを訴えました。現在、地方議員が中心となって点検に取り組み、自治体に対して改善策を求めています。
つのだ ひでお(角田 秀穂)
略歴
1961年3月 東京都葛飾区生まれ。
創価大学法学部卒業。
上下水道の専門紙・水道産業新聞社編集部次長を経て、1999年から船橋市議会議員を4期、2014年から2017年まで衆議院議員を1期務める。2021年10月2期目当選。
社会保険労務士。