障害のあるなしに関わらず地域の学校で学ぶ–。船橋市の特別支援学級設置校は小中学校80校の半数以下とまだまだ少なく、早期の整備が望まれています。現在、開設されている特別支援学級を個々にみてゆくと、施設設備面にかなりの差があることから、学校によって教育内容に差が生じることがないよう、設備、備品の充実のため、十分な予算を確保して計画的な整備を進めることを求めました。
つのだ:知的障害、自閉症・情緒の特別支援学級が小学校、中学校合わせて延べで41校に開設されている。後期基本計画では平成32年度までに60校に開設する計画で、今後毎年、小中学校に新規に開設を進めてゆくことになるが、現在会開設されている学級を見ると学校によって施設•設備の面でかなり差が見受けられる。
例えば、中学校の特学をいくつか見た中で、特学の作業室として使うことになった教室に天井からコンセントを吊るしているが、エアコンが設置されていないために夏場は使えない。特学のエアコンについてはどのように計画し、設置しているのか。別の特学も裁縫室として使っている教室にエアコンがない。
また、水回りについて、ある学校では特学で使っている2つの教室とも流しがあって、オーブンコンロがあって、冷蔵庫やレンジもある一方で、ない学校もある。
こうした差が何故生じているのか。特別支援学級の施設•設備整備はどのような計画で進めているのか。
答弁:各校の施設•設備に差があることは承知している。開設時の備品整備はもとより、その後も学校と連絡を取り順次、計画的に特別支援学級の充実を図ってゆきたい。
つのだ:地域の学校で学ばせたいという保護者等の要望に迅速に対応するため、当初は施設•設備面で必ずしも十分といえなくとも開設を優先するという考え方も理解できるが、教育の内容や水準の確保という観点からも開設後計画的に充実を図ってゆくべきと考える。教える側にとっても前任校でできていたことが新任校ではできないとなり、教育内容も制限されてしまう。現状ではミシン、旋盤などの機械類も年に1台程度しか買えないという声もある。
現在の特別支援教育関係予算は是非とも十分な予算を確保して、今後、開設される学級はもとより、既存の学級についても格差の解消のため、計画的、積極的に充実を図るべきと思うがどうか。
答弁:学校からの要望を踏まえ、老朽化や不十分な環境である場合は、施設•設備の充実を目指し、学習に適した環境づくりに努めたい。