つのだひでお(角田 秀穂)|衆議院議員|公明党
つのだひでお(角田 秀穂)|衆議院議員|公明党

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地域の防犯には、見守る目を増やすことが何よりも重要ー。船橋市議会公明党では地域でいま、どのような事件が起こっているかを、いち早く市民に伝えるための手段として、防犯情報を携帯電話へメール配信するサービスの実施を議会で主張してきました。これを受けて船橋市では10月から防犯情報のメール配信サービス『船橋ひやりハッと防犯情報』をスタート。地域防犯に役立っています。

市がスタートさせたメール配信サービスは警察から市役所に提供された緊急情報などの防犯情報や保護者の方から学校などに寄せられた子どもに関連した不審者情報を、市から携帯電話にメール配信することで、多くの市民に注意を促し、大きな事件が起こるのを未然に防ごうとするもので、運用開始以来2ヶ月余りで約1万人の市民が登録。地域防犯に活用しています。

★「船橋ひやりハッと防犯情報」の登録方法★

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船橋市内の刑法犯認知件数は、平成7年から増加の一途をたどり、平成15年には過去最高の約17,800件に上ったが、町会・自治会の自主パトロールなど地域の防犯意識の高まりもあって、16年は前年に比べ約3,600件、割合にして2割という大幅な減少をみた。17年もさらに1割以上の減少と、市内の犯罪発生件数は着実に減ってきている。

しかしながら、犯罪には至らないものの、子どもを狙った不審者情報は船橋においても後を絶たない。

こうした状況を受け、地元の小学校区においてもPTAの方々が危険箇所、注意箇所のチェックを行なった。その結果、防犯・交通安全の面から数多くの改善すべき箇所が指摘されると同時に課題も浮かび上がった。

改善すべき箇所として指摘されたものは概ね『暗い』『狭い』『見通しが悪い』の3種類に大別できる。

まず『暗い』。この対策としては防犯灯の増設ということのなるのだが、問題は町会・自治会のエリア外になっている空白地域だ。船橋に限らず多くの自治体では、防犯灯(夜間照明)の設置は町会・自治会に対する補助金という形で進められている。したがって町会・自治会が未結成の地域では防犯灯の設置・維持管理は全額自前でやらなければならない。「有形・無形で行政に協力してくれている町会・自治会に行なっている補助を、そうでないところに対しても行なうことはかえって公平を損なう」という行政側の言い分も確かに理解できる。しかし、子どもを犯罪から守るために行政の態度は本当にこれでよいのか、もう一歩踏み込んで議論する必要があると思う。

次の『狭い』。狭い道を広げるためには沿道の住宅のセットバック、すなわち財産権に絡む問題が生じてくる。狭いながらも子どもの安全を守るための方策、例えば看板設置や路面表示、車を減速させるための工夫など、地域の実情に応じた効果的な対策のメニューづくりを行政においてもさらに研究する必要があろう。

最後の『見通しが悪い』。下の写真は具体的に「見通しが悪い」と指摘された箇所。周囲から見の通しが利かず、鬱蒼と茂る薮の伐採が必要と指摘された箇所だ。薮が生い茂る箇所が民有地ならば所有者に伐採を求めてゆくことになる。

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こうした地域の危険箇所点検の感想として上がった声は、総じて子どもが地域を歩いている時間帯(特に下校時)に人目がない。子どもを見守る目が少ないということだった。

子どもたちを守るために必要なことは、危険箇所の点検もさることながら、何よりも子どもたちを見守る目を地域でいかに増やしていくことか、このことを行政と地域が協調しながら考えてゆくことを第一に考えてゆかねばならないと感じている。

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注意箇所として指摘された住宅街の一角。昼間人目がないという点では危うさは同じということ。

試行錯誤しながらなんとか組み上げたホームページを、視覚障害者のための音声読み上げブラウザ「IBMホームページリーダー(ver.3.01)」で読み上げてみた。
結論からいうと、このウェブログはアクセシビリティの面からも良い。

視覚障害者にとっても利用しやすいホームページとは、ブラウザが見たまんまに読み上げてくれる、健常者と同じ情報を得ることができる、とうことで、その意味でこのウェブログは良好なホームページ作りを支援してくれると思う。テンプレートの構成も本文が左に(先に)きてサイドバーが右という今の構成が使い勝手が良いようだ。後は画像を含む記事を投稿する際、どのような画像なのか分かりやすいaltテキストをつけるよう配慮すれば、誰にとっても分かりやすいホームページになると思う。

アクセシビリティに特に配慮しなければならないのもののひとつが行政のホームページだが、この点について、船橋市のホームページのアクセシビリティ向上について昨年(05年)3月議会で取り上げ、改善を要望した。

“いうまでもなく、インターネットの普及率はこの5年ほどの間に目覚しく向上した。家庭にいながらにして必要な情報を得ることができるインターネットの普及は、特に障害者や高齢者など、外出が困難な人たちにとって社会参加の機会の増大など、これまでにない利便をもたらすことが期待されるが、その一方で、アクセシビリティの確保、いつでもだれでもが利用しやすいホームページ、ウェブコンテンツづくりの取り組みは、大きく立ち遅れている。

今後、市民生活に密接にかかわる行政のホームページのアクセシビリティ向上は重要な課題だが、本市のホームページを見ると例えば、トップページのトピックスの欄に、昨年末からことし初めにかけて、交通バリアフリー基本構想案に対する意見を募集する記事が掲載されていた。構想案に対する意見は、電子メールでも受け付ており、そのために封筒の画像が置かれていたが、音声読み上げブラウザは画像を無視するため、視覚障害者はそこから意見メールを送れることがわからない。

この場合、画像に「ご意見のメールはこちらから」という代替テキストをつけておけば、視覚障害者もソフトを使ってメールを送信することが可能であった。行政のホームページは、今や障害者や高齢者など、移動制約者にとって貴重な情報源であるにとどまらず、行政に参画するための欠かせない道具となっている。その視点に立ったホームページづくりが今後ますます重要になってくる。”

概略、以上のような話をしたうえで、ではどうすれば、よりよいホームページができるかという点について、何よりも大切なことは実際に利用している市民の声に対して聞く耳を持つことだと主張した。

ウェブページのアクセシビリティ向上のため国においてもJIS基準を制定しているが、この基準に準拠してさえいれば、市民にとって利用しやすいホームページが作れるのかといえば、決してそうは思わない。議会で取り上げたことは主に視覚障害者にとっての利用のしやすさという観点からの質問だったが、視覚障害者にとっては、1ページにできるだけ情報を盛り込んでくれた方が利用しやすい、つまり行間を詰めて、できるだけ1ページの文書をふやした方がよい。

これに対して身体障害者、特に上肢障害者にとっては、リンクされた次のページに進むためには、行間を広くとってもらった方がポインターを合わせる上で利用しやすい。つまり、1ページの文章の量は少ない方がよいという双方矛盾する要求がある。

話は少しそれるかもしれないが、車椅子と視覚障害者の歩み寄りの2センチという言葉がある。

歩道の段差は車いすの利用者にとってはない方がよいのだけれども、視覚障害者にとっては、段差がなければ車道との境界が識別できなくなるため、かえって危険となる。双方矛盾する要求を満たしたユニバーサルデザインを考えたうえで国では車道と歩道の境界部分の段差は2センチという基準を定めている。

しかしながら、実際には、車いす利用者の側にとっては、2センチのギャップは絶望的なバリアになることもある。船橋市では、視覚障害者、身体障害者双方の意見を聞くことによって、歩車道境界のギャップは1センチでも可能だとの結論を得て、これを船橋のバリアフリーの標準とすることにした。

市民サービスの向上は何よりも市民の声に謙虚に耳を傾けることから始まる。

「ITを使った施策というのは、意外なほどお金がかからずに、さまざまな政策が組めるというふうに考えておりまして、職員にもできるだけこういった施策に取り組んでいただくようにという形で呼びかけてまいりました。やっと今芽が出てきたというふうに考えております。(中略)システム構築に関して検討中ですというようにあいまいな答えにとどまるのではなくて、むしろ積極的に導入を前提として、ユーザーサイドに立った前向きな提案を受け付けていくということが、本当に効果的なシステムづくりに必要ではないか」

これは、ITを活用した防犯・防災システムの構築について議会で取り上げた(05年6月議会)際の助役の答弁だが、全く同感だ。市民サービスの充実はお金をかければ良いというものではない。市民の声を聞くことこそが大切で、これは全てに通じて言えることだと思っている。

ちなみに船橋市のホームページ制作は悲しくなるほどにお金をかけていない。それでも職員の努力もあって(少なくともトップページの)アクセシビリティは格段に向上している。これでよいのだと思う。

船橋市ホームページ

ホームページをウェブログで作り直そうと思い立って3日目。Mobable Typeをサーバにインストールしてあれやこれやといじくり回して、どうにか形ができた。現在、これまでのホームページから記事を移し替える作業を行っていますが、まだ、使い方がよく分からず悪戦苦闘中です。
そもそもブログに切り替えたのは、少しでも楽にHPを更新できないかと考えたからなのですが、結局、苦労するハメになってしまったようです。
しかし、ひと度決意して始めたことです。三日坊主で終わらぬよう頑張ります。

障害者の社会参加促進支援策のひとつとして、JRや民間の鉄道会社では手帳所持者や介護者に対する旅客運賃の割引を実施している。

しかし、この制度を実際に利用しようとする当事者は大きなバリアに突き当たることを痛感させられることになる。

例えばJRの場合、みどりの窓口で手帳を提示し発券してもらうのが基本で、それが面倒だという場合はこどもキップを買って改札で手帳を見せればOKということになっている。しかし、こどもキップを買わされる側の大人の障害者にとっては人間としての尊厳を踏みにじられた気にもなる。さらに大変なのは療育手帳を持つ子供たちだ。

「こどもキップ」のさらに半額だから券売機では買えず、みどりの窓口に並ばざるを得ない。近距離の場合、わずか数十円の割引のためにそこまでする意味はないと諦めて結局制度を利用しないケースが多くなる。従って鉄道会社の側でも制度の存在すら知らない職員が窓口に座るようになる、という悪循環が生れる。

「一体何のための制度なのか」といくことで船橋市内のボランティア団体が実態調査を行った。対応状況によって、『Aランク・・自販機に障害者用のボタンあり、自動的に半額になるので自力でキップが買える。』から『Dランク・・自販機でも窓口でも発券されない。入場時に訳を話し、退場時に精算する。2度も駅員に説明が必要。』まで4つのランクに分類した。

結果は、
Aランク・・新京成、都営地下鉄
Bランク・・JR、京王電鉄
Cランク・・東葉高速鉄道、東武鉄道、北総鉄道、小田急、京急、西武、東急
Dランク・・京成、営団地下鉄

調査結果をもとにボランティア団体の方々とともに京成電鉄本社を訪れて改善を要望要望した。以下はこのときの要望書の一節。

『確かに自販機ではなく、窓口の対応でも、係の方が親切に知識を持って対応して下さればいいのですが、親としては”駅についたら自販機でキップを買って電車に乗る”という、同行のみんなと一緒の、あたりまえの行動を子ども自身が習得して欲しいという願いがあります。その点では、自販機にこどもボタンがあるように、障害児・者のボタンがあるのがベストなのです。(中略)それは障害児・者がバリアフリーの「当たりまえの生活」を営んでいくための、ひとつの大切な入り口でもあります。

駅のバリアフリー化を考える際に、エレベーターを設置する等の大規模な設備も大切ではありますが、「キップを買う」というシステムの面でも見直しを進めていただけたら幸いです』