つのだひでお(角田 秀穂)|衆議院議員|公明党
つのだひでお(角田 秀穂)|衆議院議員|公明党

現在、市内の公立、私立の保育園全園で時間帯は若干異なりますが、朝9時から夕方5時の前後の時間帯についても時間外保育を実施しています。

ただし、これは障害のない子どもに限った話で発達支援保育(障害児保育)については実施されていません。障害のあるなしに関わらず、同じように時間外保育を利用出来る制度とすることを求めました。

つのだ:両親ともフルタイムで働いているため0歳で入園した当時は時間外保育を利用出来ていたが、途中から発達支援保育だから時間外は利用出来ないといわれたケースの場合、なぜそれまで対応出来ていたのだから当然、その後も対応出来るのではないかと思うが、なぜ突然利用出来なくなるのか。

答弁:安全な体制のとれないなかでの時間外保育は困難。しかし、子どもや保育園の状況によって若干の時間外保育を実施出来る場合もある。

つのだ:両親は共働きで、保育園の時間外保育を利用したが、ある日、発達支援保育になるから時間外保育は利用できないと園側から申し渡されたケース。時間外保育が利用出来なくなったからといって、すぐに仕事を辞めるわけにもいかず、困った挙げ句に障害福祉サービスを併用して子どもをみてもらうことにした。

使ったサービスは毎朝事業所から人が来て保育園で預かってくれる時間がくるまで面倒をみてもらう居宅支援事業、そして保育園まで送り届けてもらう移動支援事業、さらに5時になったら事業所から迎えにきてもらうこれも移動支援事業、そして母親が迎えにくるまで事業所で面倒を見てもらう日中一時支援事業。しかも1週間まるまるひとつの事業所にお願いするのは無理だということで月水金はA事業所、火木はB事業所がサービスを提供することになった。一方、仲良しの友達は相変わらず時間外保育を利用していて、朝保育園にいってそのまま夜帰ってくるという生活を続けている。

これがいまの子育て支援の現実だ。この子はいま安全な環境で保育されていると言えるのか。

このケースで障害福祉サービスだけでいくら使われているかというと、1日約12,000円、1ヶ月では25万円以上になる。このうち利用者負担が1割、残り9割が公費。同じお金を使うなら保育サービスの充実に振り向けられるべきだ。

答弁のなかで、例外的に延長保育を実施しているとのことでしたが、私もそうした事例は承知している。ただ、その場合は、保護者がかなりのエネルギーを費やして園と交渉した結果としてそうなった訳で、やはり制度として障害の有無に拘らず一日を保育園で過ごせるようにして頂きたい。

体制がとれないことを理由に挙げられていましたが、具体的にどのような問題があるのか、また、その問題がクリア出来れば実施するのかどうか、「やらない」のか「できない」のか、その点お答え頂きたい。

答弁:制度として発達支援児の時間外保育を可能にするためには、職員体制の問題がある。保育士の確保そのものが困難になっているなかで、習熟した職員確保や8時間を超える開所時間中に配置することは大変難しい。克服すべき課題はたくさんあるが、研修などによってスキルを持った職員の層を厚くすることなどを含め、障害児に対する支援体制充実について検討していきたい。

つのだ:ただ今の答弁は公立で実施する場合の話だと思うが、私立についても積極的に協議して必要な支援を講じるなどして、是非とも時間外保育が実施されるようにして頂きたい。

つのだ ひでお

つのだ ひでお(角田 秀穂)

  • 略歴

  • 1961年3月 東京都葛飾区生まれ。

  • 創価大学法学部卒業。

  • 上下水道の専門紙・水道産業新聞社編集部次長を経て、1999年から船橋市議会議員を4期、2014年から2017年まで衆議院議員を1期務める。2021年10月2期目当選。

  • 社会保険労務士。