「うつ病で精神科を受診している。急病になり救急車を呼んだが、救急隊が精神科に受診している旨を伝えた途端に病院側から受け入れを拒否され、受け入れ先を見つけるまでに何時間もかかった。診てもらいたいのは内科などの一般診療科であって精神科ではない、精神科にかかっているというだけでなぜこんな仕打ちを受けなければいけないのか」

妊婦のたらい回しがマスコミで大きく取り上げられ社会問題化しましたが、たらい回しの事例は何も妊婦に限らないという現実を市民相談を受ける中で知りました。
心の病に悩む人がふえており、例えばうつ病については、国民の約15人に1人がこれまでに罹患した経験があると言われ、早期の受診につなげるための支援体制構築の必要性が指摘をされています。しかし、専門医に受診したことが急病時に治療を受けられない事態を招いているとすれば大きな問題です。

昨年(平成19年)4月から半年間に船橋市内で救急車が出動したうち患者が精神科に受診していたケース465件について、受け入れ病院が見つかるまでの連絡回数を整理してみると、収容先の病院がみつかるまで4カ所以上の医療機関と交渉したケースが24件あり、なかには9回、10回と交渉したケースもあります。

正確を期して書きますと、医療機関が急患の受け入れができないという場合「入院患者の容態が急変してそちらの処置に担当医が手一杯」などという理由で断ることが多く、露骨な受け入れ拒否ということはないため、実態を正確に捉えることは難しいものがあります。

ただ、受入先が見つかるまで4回以上を要した24件についてみた場合、119番通報から受け入れ先が見つかって救急車が出発するまでの平均所要時間は約60分。最も時間がかかったケースでは98分かかった事例もあります。全体的に見ても「精神系疾患傷病者の医療機関受け入れについては、精神系疾患以外の救急業務より時間を要しているところが現状」(消防局長答弁)という実態が議会での質問で明らかになりました。

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